オフィス街は配達時間が特別です
■現在の弟さんの平均的な一日を教えてください。
弟:出勤は朝の3時です。それから準備をして配達を始めます。
すべて終わるのは7時ぐらいですね。
その後、朝食をとり、9時ごろから仮眠を取ります。夕刊が午後2時過ぎに到着するので、それに合わせてまた出勤し、4時前には配達は完了します。オフィス街は早く夕刊を届ける必要がありますが、夜間部に通っている僕にとっては逆に都合がいいですね。
6時から10時までは学校で授業を受けます。

ASA銀座汐留
■少し朝刊配達に時間がかかっていますね。それに少し夜眠る時間が短いようですが?
弟:配達区域に一般企業が多いので、7時ぐらいにならないと開かないビルなどがあるんです。それを待っていたりするので、遅くなってしまいます。
夜に関しては確かに短いですね。でも、昼間にも寝ているので、こまぎれではありますが睡眠時間は確保しています。
■お二人の高校時代のことを教えてください。どんな高校生でしたか?
兄:好きなことを一生懸命がんばっている高校生でしたね。逆に言えば好きなことしかしていませんでした(笑)。具体的には数学と部活動の卓球です。卓球は関東大会に出場しました。
弟:僕は勉強は大嫌いでした(笑)。結構何にでも興味を持つタイプで、中学までは兄と同じ卓球をしていたのですが、高校からは柔道を始めました。段位も2段まで取れましたし、僕も関東大会に出場しました。
■お二人とも部活動をしていたようですが、新聞奨学生をするにおいて部活動の経験は役に立ちましたか?
兄:役には立っていると思います。
ただ、体力的な面というより、精神的な面で役に立ったと思います。
弟:そうですね。この仕事は新聞をいっぱい積んだ自転車を運転するなど、体力を使いますけど、そういうことはいずれ慣れると思います。
それよりも、仕事につきものの上下関係などに、部活動の先輩後輩の関係で慣れているというのは大きいんじゃないかと思います。とりあえず先輩の言ったことは聞く、ですとかは良い悪いはともかく実際に必要ですからね。
兄「未知のものを作りたい」 弟「自分の店を持ちたい」
■お二人の将来の夢や目標はありますか?
兄:私は現在、コンサルティング会社に勤めていますが、そのコンサルティング業を通して、まだ誰も作ったことのないものを作り上げてみたいです。
学生時代の目標であった教師にはなっていませんが、いわゆる公務員的な仕事よりも、今の仕事の方が私には合っていると思いますね。
弟:僕は来年の4月から知人とともに飲食店を立ち上げることになっていますので、まずはそこでの成功が目標です。
それからの夢としては、3年をめどに地元の群馬に自分の店を持ちたいと思っています。
■最後にこれから新聞奨学生になろうとしている後輩へメッセージをお願いします。
兄:学業と仕事の両立をしなくていけないのですから、つらいのは当たり前だと思いますが、それでもぜひ一度やってみてほしいと思います。
半年だったら半年と区切ってでもいいので、自分でやれるまで全力でがんばってみてほしいです。意外と慣れるものですし、得られることも多いですよ。
弟:新聞配達というとつらいということが先行しがちですが、生活サイクルが違うだけで、やっていること自体は普通の仕事と変わりませんのでぜひチャレンジしてほしいですね。